鍼灸治療って、
はりを刺したり、もぐさを燃やしたりするだけなんでしょ?
それって何か簡単じゃない??
お恥ずかしい話ですが、学生の頃はこんな風に思ったことがありました(;^ω^)
勉強会に出たり、色んな先生と出会うたびに、
鍼灸と言うのは使う道具は少ないですが、その可能性に驚かされます。
また自身で臨床をしていると、
たったはりの1本、もぐさの1つまみを使いこなすことの難しさを感じます。
はりを刺す行為、1つとっても、
使うはりの選択(材質・太さ・長さ)に始まり、
はりを体に刺す→抜くという動作があり、
この動作もさらに細分化できます。
1mm刺すのか1cm刺すのかで効果は違います。
もっというと1mmと1.1mm刺すのでも効果は違います。
はりを刺した後すぐに抜くのか、5分くらい置いてみるのか。
勢いをつけて抜くのか、ゆっくり抜くのか。
お灸もまた然りです。
もぐさの種類、捻る固さ、置き方、燃やし方。
一見簡単そうな動作の中には、
いくつもの選択があり、その選択を掛け合わせると実に無限大の可能性があります。
自分の先輩は、
『まずは1000種類のガイシュ(お灸の事)を自由自在に作れるようになれ!』と
勉強会で偉い先生から言われたそうです。
何故それほどまでに使い分ける必要があるのかと言うと、
患者様の体質に合わせるからに他なりません。
いや、『俺はこういう鍼灸しか出来ないから、お前が俺に合わせて受けんかい!』
と言うような黙って俺について来い!的な治療院を営む場合は
それでも良いかも知れませんが(;^ω^)
個人的には患者様の体質に合わせる事で、
少しでも不快な感覚が減るならソレを優先したいかなぁと。
横道にそれましたが、アナタの身体の固さはどこもかしこも同じですか?
また1年前と今日とで柔軟性は違いませんか?
疲れ方も今日と昨日とでは違いませんか??
体質と一言で言ってしまいましたが、凄く細かい事なんです。
きっとアナタの身体は日々変わっているはずです。
身体も分けると沢山の部分になり、細胞レベルになると数えきれません。
そこに日によって変わる事を入れると、それこそ無限大のパターンが存在します。
それらに対処するために、コチラも日々練磨し、
1つの道具でも無限大の可能性を引き出せるようにならないといけませんね。
今日も読んでいただきありがとうございました\(^o^)/
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