前に深谷灸法の事をコチラの記事でチラッと触れましたが、
以前詳しく書いてなかった、基本十項について書いてみます。
深谷灸法は昭和の名灸師と言われた「深谷伊三郎」先生が、
40年余りの臨床経験の中から築いた灸法です。
その深谷灸法の特徴と言えるのが
前回の記事に書いた【灸熱緩和器(竹筒)】と
以下の【灸法の基本十項】です。
1. 経穴は効くものではなく、効かすものである。
2. 成書の経穴部位は方角を示すのみ。
3. 経穴は移動する。
4. 名穴を駆使して効果を挙げよ。
5. 少穴で効果を挙げるべきである。
6. 反応のない穴は効き目が少ない。(利きめの出ないものは出すようにする)
7. そこが悪いからと、そこへすえても効果はない。
8. 名穴であっても、ただそれだけに効くのではない。
9. もぐさの大小壮数は患者の体質に合わせよ。(熱くないところは熱くなるまですえる)
10. 経穴は手際よく取穴せよ。
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↑より抜粋。
分かる人には分かる、この素晴らしさ(ノ´∀`*)
深谷先生は『名家灸選』からたいそう刺激を受けたそうで、
「奇輸奇穴が正穴よりも効用の優れていること、をはっきり知らされた。」
(安藤意訳:教科書通りのツボより反応点取った方が効果高いじゃん!)
「ベタベタと数多く取穴施灸して患者にあつい苦痛を与えるという愚劣さを知った。」
「病変や体の異常・違和は、そこから隔たった遠い部分に反応を表す。」
等と言った言葉を残しています。
基本十項を読み返してみると、影響を受けてるのが色濃くわかりますね。
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自身は学生当時、勉強会で深谷灸法を学んでいる時に
【2. 成書の経穴部位は方角を示すのみ。】この部分に衝撃を受けました。
教科書に書かれているツボは大体の位置を示しているだけで、
その周囲を探って反応を取りなさいという事なんですが、
自分の場合は『お?じゃあ教科書のツボ覚えなくてもイケる!?』と
誤った読み方をしていました(;^ω^)
ただ凄く理論が分かりやすくて、お灸なんて受けたことも無かった自分が
お灸大好きマンに変身するきっかけになりました。
講師の先生が良かったのも勿論の事ですが笑
また横道にそれそうなので、今日はこの辺にしておきます。
今日も長々と読んでいただきありがとうございました\(^o^)/
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