定例勉強会:テイ鍼による治療

こんにちは、鍼灸チーム『和-nagomi-』代表の和田です。

今回は、私もなんとなく我流で使ってしまっているテイ鍼を学ぼうというのがテーマでした。

流派や先生によって使い方が異なるテイ鍼ですが、
今回は東洋はりに所属する松本先生(鍼灸杏庵)に講義をお願いしました。

杏庵入り口

東洋はりでは難経の運用により治療をしていると思いますが、
今回は脈診などを無視して治療道具としてのテイ鍼の使い方にスポットをあて、
難経や脈診がわからなくても、明日の治療からテイ鍼を使えることを目的にやっていただきました。

テイ鍼で散鍼を行い全身のバランスを整える方法、
体の状態に応じた「補」と「瀉」を意識したときの手技の違い、
実際にデモ治療をしてもらいました。

テイ鍼実技

流派による言葉の使い方の違いがあり、
かたいから虚?、脈がひらく?、脈の輪郭?、
さまざまなところで言葉の解釈に息詰まりましたが、
体の変化や目的を客観的にとらえなおしすり合わせていきました。

勉強会風景

私が勉強になったのは、
テイ鍼のあてかたやツボからはなすときのタイミングとやり方、
これで大きく効果に違いがでることを確認できました。
微細な刺激なのに効果は絶大、またしばらくテイ鍼にはまりそうです。

*参加された先生の感想

感想1

実際にてい鍼を使って治療するのは初めてでしたが、
思っていたより身体への影響力も強く、
刺さなくても治せる事が分かりました。

今回の講義を受け、てい鍼への関心が高まったので
練習して実際の治療に使っていきたいです。

また、講義の中で同じ事を意味しているけれども
流派により言い方が全く違うという時がありました。
そんな時も皆で頭の中で切り替えて理解し合う事が出来ました。
1人では間違っていても気付かない可能性もありますが、
共に学び合える環境は有難いです。
ありがとうございました。

感想2

テイ鍼の治療でアバウトに使っていたのが、イメージしやすくなりました。

一人で学ぶと自分一人の考えで動くと一つに固執してしまいがちですので、
多くの意見、考えを聞けるのがよかったです。
バリアをきちんとはれるようにしないといけないなど、
今後の課題も発見でき見習うことがたくさんあり充実した勉強でした。

感想3

今回はてい鍼を使っての治療で、
基本的な鍼の種類や素材から再確認できました。

やり方が違う人たちの集まりだから、
各々の実体験をふまえての討論の時間がとても勉強になります。
新しい角度からの考え方もでき、良い刺激となります。

実習は、少人数なので発言もしやすく触診や脈診はもちろん、
繊細なツボへのアプローチまで、手厚くフォローをしていただき、
理解が深まったと思います。
ありがとうございました。

*松本先生の総評

今回、講師をさせていただいた松本です。

初めて?鍼を触る先生も居てたので、
簡単なレジメを用意して10分程の講義をしました。
その後、それぞれが気になったことや
使っている言葉のニュアンスの違いなどを説明し、実技に移りました。

背部の散鍼→手法の違いで筋肉の緊張が緩んだり、
弛緩してるのが締まってきたり。
それぞれ体感し、触れてもらうことが出来ました。

その後、経絡治療→治療の組み立て、補法、瀉法。
初めて?鍼を使うという先生も、
経絡治療したことない先生でも症状を緩解させることができていました。

センスの良さを感じました。
?鍼の魅力を更に知ってもらえたのが嬉しいです。

個人的には普段何気なくしている行動も、
ひとつひとつが治療の一環で、
初めて見る人には摩訶不思議な行動をしてるんやなと感じました。
そして、教えることは教わること。
レジメに纏めることは気付きを得られるいい機会です。
これからも機会がある限り、より良い講義が出来るように頑張ります。

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